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18.プロとアマの区分けは無意味、要は実力

    プロとアマの境界は曖昧だ。演奏による収入のみで暮らしが成り立てばプロであり、別な仕事を兼務しなければ無理ならばセミプロ、生活の糧がその技能に全く依存しなければアマと言うだけのこと。何も音楽界に限ったことではない。要はその収入の多寡ではなく、アーティスト自身が自己の経済事情で判断するもの、客観的な基準など無い。一方技能は概ねより専門の教育を受け、より研鑽を積んでおろうプロの方が上手と言えよう。しかしプロ顔負けのアマも居れば、奮わないプロも。テレビのバラエティ番組ではないが、同じ曲の所謂プロとアマそれぞれの演奏を聴いてどちらがプロ、アマか判断するクイズは大方間違えるほど難しい。すなわちこれでもプロかと愕然とし呆れてしまうケースが多い。実際飛び切りのプロは別として同じような技能の持ち主がプロ、アマ混在しているのが現状である。いや中には飛び切りのアマだって隠れているだけで居るかもしれない、発掘して盛り立てるのが我々音楽ファンの務め、そうしてプロを刺激すれば全体のレベルが上がるはず。要はプロとアマの区分けは無意味、実力本位と言うこと。

19.ライヴを採るか、セッションを採るか、果たしてどっち

    コンサート、ライヴはわくわくする期待感、高揚感とともに直に聴く訳なので当然ながら立体感、臨場感がある。それにアーティストは大観客を前にしてサービス精神旺盛に半ば興奮気味に力演してくれそう。一方盤作成用のセッション録音では持ち前の技量を精一杯発揮すべく努めるが、上々に仕上がれば良いが 慎重を期す余り委縮して持ち味を活かし切れないケースも間々ある。果たしてどちらに軍配を上げるかだが、両者とも録音で聴く限り、また同一のアーティストで聴き比べた訳ではないが、ライヴは大概演奏の精度が甘く、音質も録音を前提としていないか今一歩と言う感じ、一方セッションの方が演奏も音質も整っていて先ず無難。実際ライヴは裏切られるリスクが大きいが、豪華な?雰囲気に酔えれば演奏の欠点など気にならずに済む、ただし後にその録音で聴き直さないことだ。そうしたライヴ録音をNHKFMの「ベストオブクラシック」で放送しているが、拙い演奏が多く当たり外れが多い。それこそベストのものに絞って欲しいところだが、そもそも好演が少なく無理なのかもしれない。結局好み次第だが、より好音質で好演の確率が高いセッションの方を私は採る。

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