盤鬼からのハガキに感激:今井仙造さんから
最新トピックスの「ご忠告」について放送当日の演奏を聴取しましたが、全く仰しゃる通りなので思わずご連絡致しました。小生、大学1年から『ラジオ技術』誌の「西条卓夫の演奏評」と「高城重躬の録音評」を車の両輪としてレコード購入の参考にしてきました。お父上には学生時代に編集部気付で2回質問し、何れも懇切丁寧なご返事を頂戴しました。肉太の万年筆文字が印象深く思い出されます。お父上から頂戴したハガキの内容を是非お伝えしたくてご連絡します。1件目はブラームスのP協2番で、バックハウスの旧盤のほか、E.フィッシャー/フルトヴェングラーの演奏はどうか?という質問でした。ご返事の内容は失念しましたが、文末に「向後も自主性を存分に発揮して下さい」との激励を頂きました。2件目も同じくブラームスのVn協で、こちらは質問・ご返事共に失念しましたが、「特殊テープで持っていますがG.ヌヴー、S.イッセルシュテット指揮北ドイツ放送交響楽団のレコードが出たら一聴をお勧めします。但し可能性は不明です。」との情報を頂きました。後年日本フォノグラムから高音質で「熱演」を通り越した「激演」とでも言うべき名演奏に出会い、感動したことを鮮明に思い出します。当時学生の若輩者にきちんとご返事を頂けて本当に嬉しかったです。今後ともトピックスを楽しみにしています。
鋭く切り込む「盤鬼」、ハスキル/マルケヴィッチも私の愛聴盤:豊多摩OBのS.Oさんから
近くに住む友人が「こんなサイトがあるけれど、君はこの西条さんという方を知っていますか?」とメールをくれました。私が豊多摩高校18回卒業生であることを知っていることでその友人が紹介してくれたものと思います。 彼も私もクラッシク音楽鑑賞とオーディオを中学時代から趣味としていて、毎月彼の購入する『ラジオ技術』誌を電気関係は読み飛ばして「盤鬼」のレコード批評をむさぼるように読んだものでした。そして「第九はトスカニーニにとどめを刺す」といった簡潔にして明快な論調に二人ともしびれてしまいました。観念的な文字の連なりの音楽評論に食傷気味であった私達にとって筆鋒鋭く迫っていく「盤鬼 西条卓夫」の存在は快感そのものでした。今西条さんのブログを拝見して、私が夢中になっていることと合致することが非常に多いものですからこうしてお便りさせていただいています。左にあるハスキル/マルケヴィッチのLPも私の愛聴盤で、1950~1980年のアナログオーデイオ全盛時代のレコードをよく聞いております。 これからちょくちょくのぞかせてもらいますのでどうかよろしくお願いいたします。
カール・フォルスターの「マカベウスのユダ」:Uchiさんから
盤鬼が『ラジオ技術』の「私の終着LP」で補遺として選んだもの。初めて聴いた時序曲の悲劇的な感じがバッハを連想させこれがヘンデル?という驚きでした。ヘンデルと言うと「水上の音楽」のイメージしか持っていなかった頃です。それ以降ヘンデルに目覚め、好きなVn. (ヴァイオリン)演奏を集めたカセットテープを作ると、エネスコの4番ソナタ、フレッシュのマーチとプレイヤー、クライスラーのラルゴ、ブルメスターのアリオーソとメヌエットなど半分はヘンデルになっていました。これ程までにヘンデルに開眼するきっかけとなったのがVn.曲ではないもののカール・フォルスターのこの曲でかけがえのないものになりました。