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私の盤聴き歴

 高校生(都立豊多摩、高18)になってから父卓夫の評論対象として毎月入荷する新譜LPに自ら針を下ろして聴くことが許され、以来名演奏に出会うのが楽しみとなりました。大学生時代はバイトして学資、生活費とLP盤の購入費に充てていました。国内では入手できない盤を求めて海外からよく個人輸入したものです。思い出深いのがジョコンダ・デ・ヴィートのブラームスのコンチェルトop.77とベートーヴェンのクロイツェルソナタで、ともにイタリア盤でした。送り状を書くためにイタリア語を勉強し、大学のタイプライターを借りて打ちまくりました。こうして卒業時(名大農と同大学院、林産M48)には珍品LPが200枚超になりましたが、その後のサラリーマン時代(王子製紙)は仕事と子育て一筋であまり聴かなかったため、カビを生やしてしまい、今は半分にまで減ってしまっています。CDは味わいがドライなので、ティボーのモーツァルトの協奏曲No.6、エネスコのシューマンのソナタNo.2などわずかしか持っていません。現在は私にとって未知の曲、未知のアーティストのものを聴いて楽しんでいますが、その都度CDを買っていたのでは生活費を圧迫するばかりか溜まるばかりなので、専らNHKFMからめぼしいものを録音しては聴いています。正常に録音できればCDに準じた音で楽しめます。テレビはあまり好きでないので、NHKの受信料はこのために納めているのも同然です。

私の趣味

 バロックから現代まで作曲年代を問わず聴きますが、概してモーツァルト、ブラームスが好きです。最も好きなのはメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲op.64で、古くはデ・ヴィート&サージェント指揮ロンドン響の秀演がありますが、その後録音も良いというものが見当たりません。長時間ものは苦手で、マーラーはともかく、ブルックナーそしてオペラは食べず嫌いでいます。その点バロックは概して短く、声楽が清楚で好ましく思います。ラモーに出色のクラヴサン曲が多いのもうれしいことです。

私のオーディオ装置

 スピーカーは高級機かもしれませんが、それ以外は中級機です。アンプとCDプレイヤー以外は30数年前に購入したものです。真空管アンプを使用しているため音質がソフトで弦楽器、声楽に適しており、CDも硬さがとれて聴きやすいです。

アンプ(真空管): ラックスマン プリメインLX-32u *

レコードプレイヤー: DENONクウォーツダイレクトドライブDP-59L

CDプレイヤー: DENON DCD-1500RE

フロアー型スピーカー(3ウェイ): エレクトロヴォイス(米国)インターフェイスD

NHKFMの録音: 安価なICレコーダー(パナソニックRR-XS470)使用;MP3形式128kbps

再生: ICレコーダーのUSB端子をCDプレイヤーに差し込み

* 長年重宝して来たSQ38FDMK-Ⅱに雑音が出て来てとうとう買い替えました。LX-32uになって解像度が上がったせいか、管弦楽ヴァイオリンのハイピッチ部や合唱でのザラツキ(音のつぶれ)が無くなってすっきりし、全体として立体感が出て来たように思います。反面ちょっぴりクールになったかなという感じもしますが、大きくは変わらず以前と同様に楽しめています。

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