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36.ボベスコのヴィオッティヴァイオリン協奏曲No.22:聴き手の心に響く滋味深い、後の3、4大ヴァイオリン協奏曲に引けを取らない名曲。ローラ・ボベスコ/クルト・レーデル指揮ライン・パラティナ国立管弦楽団盤、艶ややかでエレガントそして聴き手の心に訴え沁みるソロは名演と言える。そしてオケは堅実でソロとのバランスが良い。1月18日朝7:41~約40分間.なおLP初期のペーター・リバール/ダヒンデン指揮ヴィンテルトゥール交響楽団盤(モノラル録音)も地味だが真摯で緻密なソロと均整のとれた素直なオケによる古典的な好演である。
37. 黄金の響き、ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア:豪華絢爛、黄金の響きが独特の魅力となっていて、バレー音楽に打って付け。ドリーブの「シルビア」と「コッペリア」が1月10日14:15~。期待通りの響きが楽しめる。1963年の録音とは思えないほど高精度の音質で、米国録音技術の先進力を垣間見る思い。
38. よくハモっているモーツァルトのピアノ協奏曲No.18:モーツァルトのピアノ協奏曲はその多くにモーツァルトの精粋が込められたかけがえのない宝庫。その中のNo.18も光彩を放つ一曲、第2楽章は典雅で美の極致を感じる。ジャン・エフラム・バヴゼ/ガボル・タカーチ・ナジ指揮マンチェスター・カメラータはソロ、オケともハイセンスで精緻、よくハモっている好演、1月10日14:15~。かつての名盤リリー・クラウス/ピエール・モントゥー指揮ボストン交響楽団と比べてどうか?。
39.エスプリいっぱいの歌曲「愛の小道」ほか:プーランク、サティの代表作「愛の小道」、「あなたが欲しい」を歌うソプラノのジェシー・ノーマンは豊麗のみならず、流麗でとろけるよ うな語調が何とも素晴らしい。そしてドルトン・ボールドウィンのピアノ共々粋なテンポとり、抑揚づけなどでエスプリを香り高く醸し出している。2月14日朝8:17~約15分間。
40.ドボルザークの交響曲「新世界」終楽章が抜群、バーンスタイン/ニューヨークフィル:終楽章が颯爽としていて魅力的、抜群のインパクトがあってわくわくしてくる。第2楽章も抒情的でよい。しかし他の楽章はパンチが効いてスカットしているだけ、物足りない。2月24日朝8:33~約47分間。