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41. モーツァルトの交響曲No.39、ベーム/ベルリンフィル:No.40とともにモーツァルトの交響曲の双璧をなす代表作で、穏やか、メロディアス、気品のある名曲である。カール・ベームは緻密かつ表情豊か、艶やかな弦の響きを引き出していて、ウィーンスタイルを感じさせる。中でも第2、第3楽章が出色の出来。録音も申し分ない。3月1日朝8:50~約30分間。

42. ホリガーの名演、シューマン三つのロマンス:オーボエのすずやかさ、すがすがしさが魅力、3曲とも揃ってメロディーが美しく詩的である。ハインツ・ホリガーの音色には哀愁、郷愁が漂い、じっくり情感のこもった名演となっている(ピアノ:アントン・ケルニャック)。3月7日朝8:27~約18分間。

43. ハイフェッツの記念盤、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1:マルコム・サージェント指揮ロンドン新交響楽団との共演、鮮烈で素晴らしい。ヤッシャ・ハイフェッツはいつになくひたむきで彫りが深く、迫力があり濃密、オケも颯爽として絶大、メリハリのよく効いた好演。これほどのソロ、オケともに充実し、好録音の三拍子揃った名盤はなかなか無い。3月7日朝8:52~約28分間。

44. 隠れた名曲ドボルザーク「四つのロマンチックな小品」終曲:ベートーヴェンの「月光」ソナタを思い起こすような幻想的な曲で、四つの小品中の最終曲。第1曲も聴けるが、この終曲がとりわけしみじみ心に染み入る。カリーン・アダム(ヴァイオリン)/ドリス・アダム(ピアノ)の意気の合ったアンサンブルのお蔭かもしれない。しっかり踏み込んだ好演である。3月8日朝8:23~約20分間。

45. グリュミオーの妙演、モーツァルトの弦楽五重奏曲K.515:モーツァルトにしてはあまり目立たない曲だが、アルテュール・グリュミオーほか粒揃いのメンバーによって蘇ったようだ。先ずグリュミオーが活き活き、みずみずしく、彼の真骨頂である優雅な音色が楽しめる。パートナーの活躍も見逃せない、ヴィオラ(ジョルジュ・ジャンゼとマックス・ルズール)が中音部をしっかり支え充実感を、チェロ(エーヴァ・ツァコ)の豊かな響きが全体のスケール感を引き出している。特に第2楽章が曲、演奏ともよい。3月10日朝8:14~約41分間。

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